「村民」になろう!北海道開拓の村
札幌市民にとって小学校の遠足で行く定番の場所・・・
でも多くの人が小学校以来行っていない・・・
そんな話をよく聞きます。
非常にモッタイナイ話です!
こんなに素晴らしい博物館なのに・・・
そんな地元の人にも、観光で北海道を訪れる方にもぜひおススメしたいのが、札幌市厚別区厚別町にある野外博物館「北海道開拓の村」です!
何度か訪れた私が、おススメするスポットやグルメなどをご紹介します!
北海道観光の際のお役に立てればと思います!
- まず初めに言っておきたいこと!
- おススメは年間パス!
- そもそも「北海道開拓の村」とは?
- 無料貸し出しあります!
- お馬さんがお出迎え!
- ちょっとしたお土産も・・・
- 開拓グルメも要チェック!
- 道路脇にも注目!!
- 昔懐かしい遊びも・・・
- ここでも大活躍「村民パス」
- 見るだけではありません!
- まとめ
まず初めに言っておきたいこと!
とにかく敷地が広すぎます!!数字にすると54.2ヘクタール!!
因みによく比較対象として登場する東京ドームは約4.7ヘクタールだそうで、いかに広大な敷地なのか分かって頂けると思います!
結論から言いますと、1日で全てのエリアを回ることはおそらく不可能だと思います!実際、「ここ1日で全部見るのは無理だよね~」と嘆いている若いママさんを何人も見かけました。
軽く見て回る、というような見学でしたら全て回れるかもしれませんが、説明文の書いてある看板をきちんと読んで施設を見たい!隅々まで時間を掛けて楽しみたい!という方の多くは、1日だけのスケジュールでは難しいと思っていた方が良いかと思います。
おススメは年間パス!
そこで、何回かに分けてじっくりと村の雰囲気を味わい方におススメしたいのが、一年間有効期限のある「村民パスポート」です!
通常の入村料は
一般 800円
大学生・高校生 600円
(※中学生以下・65歳以上は無料!!) ですが
年間パスである「村民パスポート」は 1500円!
2回行けばあっという間に「元」がとれてしまうんです!
とにかく広いですし、子供さんが遊べるようなスペースもあります。自然を身体中で感じることが出来るこの「村」は、何回行っても飽きることがありません!
北海道の開拓の歴史や、明治から昭和初期の暮らしなどに興味がある方は、年間パスを持っていても損は無いと思います!
嬉しい特典もたくさんありますしね!!
入り口付近の机の上に用紙が置いてありますので、記入してから受付へ提出するとパスポートを作ることが出来ます。
そもそも「北海道開拓の村」とは?
「北海道開拓の村」は、明治から昭和初期にかけて建築された道内各地の建築物を、移築復元または再現した野外博物館です。
下の写真は、実際に村内に建っている染物屋さんの建物です。
中に入ってみると、2体のマネキンが当時の着物や作業着を着て仕事をしているシーンが再現されています。
こちらの建物の中にはセンサーがついており、感知すると自動でマネキン同士が会話をしている音声が流れてきます。
「こうやって当時の人たちは仕事をしていたのかな」と想像が膨らみます。
この会話がなかなかリアルで面白いんです!クスッと笑えるポイントが随所に用意されているので、聞かないなんてもったいない!!ぜひ最後まで聞いてください!
建物の中には入れるようになっていてスリッパが用意されていますので、どんどん入ってたくさん歴史に触れましょう!!
このような建物が市街地群・漁村群・農村群・山村群の4つのエリアに分かれて、50軒以上建ち並んでいるのです。
一番入り口に近い場所にある市街地群は、開拓の村の中心にあり、商店街や住宅街・職人街から構成されいます。
漁村群にはニシン漁で栄えた富豪のお屋敷、通称「ニシン御殿」や漁で使われた船や漁具などの展示があります。
農村群には、駅や米倉、養蚕が行われていた製造所など、独特な建造物が並んでいますが、中には移住者の故郷の建築様式が組み込まれている建物もあります。
特に一番奥にある「開拓小屋」は、「本当にこんな建物で暮らしていたのだろうか!?」と思うくらいの質素な作りに、言葉を失ってしまう方も多いのではないのでしょうか。
山村群は、木材をふんだんに使った建造物が多く、現代に生きる私達にとっては非常に贅沢な作りの施設が多く、4つのエリアの中では一番親しみやすい建造物が立ち並ぶエリアであると言えます。
1軒1件が細部まで丁寧に再現・保存されており、 「見て」「触れる」ことによって開拓時代の生活を体感し、まるでタイムスリップしたかのような疑似体験ができるのです!
無料貸し出しあります!
サービスも充実していますよ!
長時間歩くことになりますので、ぐずってしまわないようにベビーカーはお借りしましょう!2種類5台ずつぐらいありました。
お馬さんがお出迎え!
パスを買って村内へ進むと左側に、「馬車鉄道」の発着場があります!
農村群の「ソーケシュオマベツ駅逓所」という、いかにも北海道らしいネーミングの場所まで乗ることができるのです。
走り始めは上り坂になっているので少し大変そうですが、その坂を上りきれば勢いもつき、馬も楽しそうに走り出します!
4月~11月までは「馬車鉄道」ですが、12月~3月の土日祝日&さっぽろ雪まつりの期間のみ限定で「馬そり」になるそうです!
パカパカと心地の良いリズムが村内に響き渡り、乗り心地も抜群!
風がとっても気持ちいいんです!お馬さんも頑張っていますよ!!
ちょっとしたお土産も・・・
私のおススメスポットは、市街地群内にある「小樽新聞社」
「北のウォール街」と呼ばれた小樽の素敵な街並みをうまく再現していると思います。
中に入ると輪転機などの機械が置いてあり、当時の新聞社の慌ただしさが伝わってくるような、そんな雰囲気があります。
今でも動いているという事に驚きですが、その機械を使ってハガキを刷る実演を行っているようです。「ご自由にお持ちください」の文字が嬉しいですね!
日付入りですので、旅の思い出になると思いますよ!
今回は実演時間に間に合いませんでした
開拓グルメも要チェック!
これだけ広大な敷地を歩いていると、当然お腹もすいてきますよね!
村の入り口近くに、食堂兼お土産屋さんがあります。
人気の「屯田兵定食」や「ヤン衆定食」(ヤン衆とは北海道でニシン漁で雇われ働く男性のこと)は売り切れだった為、「にしんそば」と「開拓そば」をいただきました!
出汁は比較的甘め。今まで見たことが無いほどの極太麺に、甘く煮たニシンの煮汁が良く合います。
開拓そばのトッピングは、山菜・にんじん・わかめ・フキ・お麩・ネギの6種類。
そしてここで「村民パスポート」の登場です!
レジにてパスポートを提示するだけで、食事ものでは最大200円引き!
単品・ドリンクメニューでは最大150円の割引が適用されるのです!
おいしい食事をお得に食べるだけで、馬車鉄道の乗車料が浮いちゃうのです!!
必ず忘れずに提示しましょうね!!
テラス席もあり、季節によっては心地よい風に当たりながらランチタイムを過ごすことができます。
道路脇にも注目!!
村内のいたるところに木々・草花が咲いており、四季を通して楽しむ事ができると思います。
北海道では今の時期でもアジサイが咲いています。本州から訪れた方には珍しい光景なのではないでしょうか。
お花は良く手入れがされていて生き生きと咲いていますし、村内のどこを見てもゴミ一つ落ちていません。これだけの建造物をきちんと管理していることにも感心してしまいますが、村内の衛生管理もしっかり行き届いているのです。これは、従業員の方が見回りをして清掃しているからなのですが、そのおかげで私たちは気持ち良く開拓の歴史に触れることができるんですね!
昔懐かしい遊びも・・・
村内のほぼ中心には「こどもの広場」があります。
竹馬やコマなどがおいてあり、自由に使って遊ぶことができます。
子供の頃、日が暮れるまで外で遊んだ記憶が蘇り、懐かしくなりますね!
ここは子供も大人も一緒に楽しめるエリアです。
子供よりも大人の方が必死になって遊んでいるようにみえました!
ここでも大活躍「村民パス」
「こどもの広場」のすぐ近くに夏期のみの営業ですが、軽食堂「北のふるさと」があります!
店内にもテーブルはありましたが、外のベンチがおススメ!
時間によっては、すぐ横の線路をお馬さんが走っていきます!
ここでも忘れずに村民パスポートを提示しましょう!!
注文したアイスコーヒーの隣に、店員さんの手作りと思われる「ゴミ入れ」がひっそりとセットされていました。子供の時に折り紙でよく作りましたよね!
今となってはどうやって折ったのか覚えていませんが、こんな小さな気配りが嬉しいですね!
飲み物の他には、ジェラートや揚げたてのコロッケなどもあります。おつまみ感覚のチョコレートも100円以下で販売しています。
近くには池があり休憩場所には最適です!村内はどの角度からも風景が楽しめる作りになっていて、心が和みますね~!!
営業時間は平日11:00~15:00まで
土・日・祝日は11:00~15:30までとなっております。
閉店時間が少し早めなので、気を付けてくださいね!
見るだけではありません!
メインストリートをはずれ、少し脇道に入ると森の中に雰囲気たっぷりの建物が現れます。「体験学習棟」です。
見るだけでは無くて、体験ができる施設もきちんと設置されています。
この日は昔懐かしい「コマ作り」の教室が行われていました。
トイレもありますよ。
まとめ
とにかく時間のある方にはじっくりと見学して頂きたい、本当におススメのスポットです。たくさんの緑に囲まれて遠い昔に思いを馳せる・・・
現代人には想像もつかないような厳しい環境の中でどのように暮らし、どのように生きて来たのかを勉強できる「北海道開拓の村」
広すぎて全部の建造物を見て回れなくても、「そこがやっぱり北海道だね!」と思えるような雄大な景色が広がっています。
ぜひ、観光ルートの中に組み込んで見学してみてください!
お車は、400台収容可能な無料駐車場に停められます。